追手門学院大学図書館について
図書館長あいさつ
追手門学院大学では、2019年4月より学生が1人1台のPCを持つ「BYOD=Bring Your Own Device,私有デバイスの持ち込み利用」を導入する情報環境整備を行い、電子図書館サービスなどの図書館情報資源整備を積極的に進め、学生の学修成果物を電子図書化し、電子図書館に登録・公開する「知の循環構造」の構築を実践的に展開している。
図書館が、学生主体の学びの形成にいかに寄与し、その質的向上に資するかが重要なポイントであり、新たな知見の創出があってこその図書館サービスという観点が大事であると考えている。
図書館が商用コンテンツを契約して提供するだけでなく、学生の成果物や教員のテキストや授業資料、職員の職務著作物などを電子図書化し、電子図書館に格納すること。そして、そのコンテンツが次世代に利用され、新たな知見を生み出し、図書館がこのような「知の循環構造」をプロデュースする機能と役割を担うという「図書館像」への転換が必要なのである。
つまり、これまでの図書館像を変えることが、大学DX(デジタルトランスフォーメーション)につながっていくと考えるのである。
2021年5月に成立した「著作権法の一部を改正する法律」により、次の2つのことが可能となった。
第1に、従来は大学図書館や公共図書館を介して提供されていた「国立国会図書館による絶版等資料のインターネット送信」が、直接利用者に対しても送信できるようになること。
第2に、各図書館等が調査研究目的であれば、図書館等の設置者が権利者に補償金を支払うことによって、著作物の一部分をメール送信できるようになること。
図書館にとって、これはじつに大きな転換点である。
すでに追手門学院大学の図書館Webサイトからは、国立国会図書館の「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の約200万点の所蔵資料を検索できるようになっている。これは外部のデータベースがもつ所蔵情報等を「E-Cats Library」に取り込み,検索条件による指定や,ファセットによる絞込みができる仕組みにより実現しているのである。
「所蔵」から「利用」、「閲覧」から「送信」、「読む」から「書く」への変化は、社会のデジタル・ネットワーク化に対応している。
現在、追手門学院大学ではボイジャーが開発した電子書籍制作システム「Romancer」を用いて、学修成果電子図書化の取り組みを実施しているが、それには次のようなメリットがある。
第1に、学生にとっては自分自身で電子図書化することによって主体的な学び形成され、 教員はこれまでのLMS(=Learning Management System、学習管理運営システム)による成果物の管理を、より簡便化しつつ高度化を図ることができる。
第2に、学生にとって「授業を聴く」スタイルではなく、プレゼン、ディスカッション、ディベートなどによって「授業に参加」し、「本を読む」だけではなく、「本を作る」という体験こそが、大学での学びを豊かにしていくと考えられる。
第3に、「知の循環構造」を創出することによって、これまでの大学の教育と研究のあり方を根底から見直すことが可能となる。
追手門学院大学図書館ではこのように考え、さらなる挑戦を続けていこうと考えているのである。
図書館長、国際教養学部教授 湯浅 俊彦
(ゆあさ としひこ)
蔵書数・座席数
図書
和書 369,101冊
洋書 153,370冊
合計 522,471冊
雑誌
和雑誌 1,987種
洋雑誌 1,562種
合計 3,549種
新聞(購読中)
日本語 19種
外国語 2種
合計 21種
視聴覚 11,588種
閲覧座席数 634席
(2024年4月1日現在)
アクセス
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