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企画展「流転の海」展「流転の海」シリーズ完結記念企画(前編)

「流転の海」展
「流転の海」シリーズ完結記念企画(前編)

 2018年度に刊行された「野の春」をもって、宮本輝が37年もの間、営々と書き続けた「流転の海」シリーズが、全九巻で完結しました。自らの父をモデルにしたこの自伝的シリーズの完結は、一人の作家の偉業であるとともに、日本文学の高い到達点として、各界からさまざまな形で顕彰されています。例えばつい最近では、宮本輝が第60回毎日芸術賞を受賞しました。「毎日新聞」の「毎日芸術賞の人々1」(2019年1月7日)には、宮本輝の「大仕事を終えた気持ちです。受賞は書き上げたことへの『ご苦労さん』という、ご褒美だと受け止めます」という喜びの言葉が紹介されています。
 一昨年と昨年には、富山(高志の国文学館)と姫路(姫路文学館)で、特別展「宮本輝 人間のあたたかさと、生きる勇気と。」が開催されました。また、昨年11月5日には、「流転の海」シリーズの出版記念パーティーが、帝国ホテル東京で開催されました。
 我が宮本輝ミュージアムでも、この大作の完成を祝い、これを記念する展示を行うことにしました。
ご高覧を心よりお待ちしております。

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